【ミセスファン必見】SiipのPanspermiaの曲解説と考察

Mrs. GREEN APPLE

皆さんはSiipというアーティストについて知っていますか?

Siipは2020年12月にふとして現れたアーティストでその正体は一切明かされてはいません。またプロフィールには「特定のイメージを持たない神出鬼没のファントム(幻影)表現者」とあり、今後も明かされることはないと思われます。

そんなSiipですが、ネット上ではMrs. GREEN APPLE(以下ミセス)の大森元貴さんではないかと囁かれており、その声や歌唱力は大森さんと酷似しているのでミセスファンや大森さんファンなら刺さること間違いないです。

活動開始日もミセスが活動を休止してから約半年後となっており、その時の感情が加味された歌詞も散りばめられているように感じるものがあります。
※この記事は筆者がミセスファンであるためその視点で解説します。つまりSiipが大森さんであるという視点で勝手に断定して進めていきますが、これは一つの説であり強制するものではありませんしSiip自体も表面上は正体を隠しているので「こういう視点もあるんだな」ぐらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。

今回はそんなSiipPanspermiaという曲についてまとめていこうと思います。

Panspermia

パンスペルミアとは
生命起源論の一つであり、地球の生命の起源は、地球ではなく、宇宙にあった生命の元(たとえば微生物の芽胞、あるいはDNAの鎖状のパーツ(の一部)、あるいはアミノ酸が組み合わさったもの、など)が地球に到達し繁殖・発展したものである、とする説である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2023年5月24日 (水) 22:53 (日本時間)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%A2%E8%AA%AC#%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A0%85%E7%9B%AE

最初見た時はギリシャ語で書いてあったため驚きましたが、これは「パンスペルミア」と読むらしく意味は上記の通り生命起源論の一説みたいです。

さて曲の解説に入っていきますが、この曲はタイトル通り生命の起源を題材にした歌で、歌詞にはその壮大な生と死や宇宙などを想起させる内容が多いです。

しかしその中に、悲しみや救いなどの歌詞もあり、孤独を感じさせる内容も含まれています。

(歌詞はSiip「Panspermia」からの引用)

ただ生命は不安定で
何かに縋る様に
美しさと名付けようとしている

この曲はアルバムの最初の歌(インストゥルメントを除く)となっており、アルバムを聴く人たちに一番に伝えたい本音が隠されていると推測できます。

約半年前にミセスが活動休止したことにより、消えかけた(不安定な)命となってしまったグループもとい大森さんが”何か”(これは”Siip名義のアーティスト活動”であると推測できます)に縋ることを選んだ、望んだという歌詞になっています。

また歌い出しのパートに「繰り返さないように初めてのフリをしよう」という歌詞がありますが、これはSiipという名義で新しく初めてのフリをして活動することを表現していると捉えることが出来ます。

救われる人がいる
悲しみに呑まれてしまわぬ様に
幻想を描き綴っておこう
それを灯と呼ぼう

このパートは砕いて言うと「悲しみを抱いた人でも幻想を見せることによって救われることがある」という歌詞になり、ミセスを失い多大なショックを受けたファンに対して幻想(Siipという仮のミセス)を見せることで灯(希望の光/生命の灯火)になるということを歌っています。

そうまた繰り返して 砦はもう朽ち果てて
息をしてる大地も年老いていって
これではまた同じ景色を
見ているみたいだ

このパートは、すでにミセスという砦は活動休止という形で朽ち果ててしまい、生み出された曲達(大地)は何度も繰り返し聴くことで同じ景色を見ている気持ちになってしまっていると捉えることができます。

ミセスが好きで繰り返し聴いてくれているファンに新しいものを見せることができない苦しみを感じることもできるのではないでしょうか。

一方でこの曲は一曲通して一人の視点から描かれた歌詞になっています。

つまり同じ景色を見ているのはファンではなく作詞した本人であるという捉え方も出来ます。

そうすると「廻って廻り切って 何千何回目 百何十億回目 張り詰めた糸も替えは当に尽きて」というパートが前にあるのですが、これは数えきれないほどの試行錯誤をしてギターの弦の替えも無くなるほど曲作りに真剣に取り組んでいるという内容にも感じられます。

錯誤する内に新鮮だった考えも古くなり土台となる部分は朽ちてまた一からやり直す。

いずれにしてもファンのことを一番に考えてくれていることが分かる歌詞になっています。

誰にも解けない 壊したり壊されたり
ただ広く暗い先に 何があるか見せて欲しいの
宇宙は唯々孤独で
仲間に入れて欲しいの

このパートは、誰にもバレることがないであろうSiipという存在を育てることで、ファンのための幻想(Siip)がファンにとっての灯とならずとも、先の見えない未来に期待している様子が想像できます。

更にミセスの活動休止期間中の表舞台に立っていない状態を”宇宙”と表現し、真っ暗で誰もいないその孤独感を埋めようとする意思を感じることが出来ると思います。

儚く眩しい世界なだけに
瓦礫に埋もれる愚かな殻に
生きゆく無常をただ知る度に
美しさと呼ばずには居られない

目立ったアーティストがたくさんいる中で埋もれてしまっている自分(Siip)という存在。生きている中に感じる儚さを知る度に美しいと感じている様子は、ミセスという有名になった存在により大きな期待を背負って潰されそうになった大森さんの気休めの場所であったと言えるのではないでしょうか。

要約

要約すると、宇宙という広い世界の中で地球というみんなが知る世界に辿り着いたミセスから一度離れ、誰からも見られない暗い宇宙の生命(Siip)に戻る自分自身と、それを心配するファンのことを思った歌なのではないでしょうか

ただこの解説は全て憶測で、ミセス関係の深読みをせず聴くのが普通なので私の解説を読んで気分を害された方がいたら申し訳ないです。

この曲はものすごく神秘的で素晴らしい歌詞となっているので純粋に聴いて愛してほしい曲です。

私は最後のパート「生きゆく無常をただ知る度に 美しさと呼ばずには居られない」という歌詞が印象的で、生きている中で生じる新たな出来事や感情など全てが大切でそれを美しいと思わせてくれる(思うべきだと教えてくれる)この歌が大好きです。

終わり

以上でPanspermiaの解説を終わります。


この他にもSiipやミセスの曲についてまとめているのでもし良ければ見てみてください。
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読んでいただきありがとうございました。

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