皆さんはSiipというアーティストについて知っていますか?
Siipは2020年12月にふとして現れたアーティストでその正体は一切明かされてはいません。
またプロフィールには「特定のイメージを持たない神出鬼没のファントム(幻影)表現者」とあり、今後も明かされることはないと思われます。
楽曲についてはどこか神秘的で壮大な作りの音楽が多く、多くのファンを魅了しています。
また声や歌唱力についてMrs.GREEN APPLE(以下ミセス)の大森元貴さんではないかと囁かれたりしていますが、本当に非常に似ているのでミセスファンには刺さること間違いなしです。
※さらにこの記事は筆者がミセスファンであるためその視点で解説します。つまりSiipが大森さんであるという視点で勝手に進めていきますが、これは一つの説であり強制するものではありませんしSiip自体も表面上は正体を隠しているので「こういう視点もあるんだな」ぐらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。
そんなSiipが出したアルバム「Siip」にて最後の楽曲「scenario」という曲についてご存知でしょうか。聴いたことがない人はぜひ聴いてみてください。
ということで早速曲解説と考察をしていこうと思います。
歌詞を読み解く
(歌詞はSiip「scenario」からの引用)
非常に無情な世界線 我ながら 作り手ながら 枝のように分かれた時間で 理想に触れるかオーディション
作り手目線で語られた歌詞になりますが、無情な世界だと嘆いている様子が特徴的です。
「枝のように分かれた時間」というのはSiipとして楽曲制作する時間とSiip以外の時間を指しているのか、その時間で自分やファンの理想に沿って楽曲を作れるかを試している様子が窺えます。
飽きてしまったから はじめから 怯えても 避けられない 飽きてしまったなら 使い捨ての駒に過ぎないから
何かに飽きてしまったSiipさんはこの「Siip」という名義を一から始めることに恐怖を抱きつつも始動させたという風に私はに捉えました。
さらに「Siip」自体も飽きてしまえば捨てられる「使い捨ての駒に過ぎない」存在であると言っています。
隠す様子が見られないので、存在が明確じゃないのも遊び心なんじゃないかと妄想が捗ってしまいますが…それは置いて次です。
そんなに悲しいのなら 仕方ない 愛を記して 塵達に居場所を創って バランスが取れてる様に 見せかけの現世で立ってる 仕方なく 愛を記して 由々しき時代を創って 気づけばやり過ごせてる様に 全部シナリオ通り進んでる
「そんなに悲しいのなら仕方ない」と悲しむそぶりを見せる世間に対して「Siip」という形で愛(歌)を書き、原型が無くなったミセスというアーティストの塵達に仮の居場所(Siipの活動)を用意してあげていると言っています。
さらに重大な(活動休止のような)ことをしておきながら、結局は全部シナリオ通りに進んでいるというSiipさんの計算深さが見られる歌詞となっています。
分かり合う事など無い世界で 我ながら 傑作だ 剥がれた塗装をまた塗り直して 依存に触れてはメディケーション
このパートは全て考察になりますが「分かりあう事など無い世界」これはどうしても旧メンバーを想像せざるを得ないでしょう。
そして剥がれた塗装を塗り直すというのは欠けた部分の補充と捉えるのがどうしても自然な気がしてしまいます。
依存に触れるというのは楽曲制作のことで間違いなさそうですね。
そんなに縋り付かないでおくれ 仕方ない 愛を記して 片手間に希望を吊るして 帳尻が合う様に 見せかけの現世で湧いてる 仕方なく 愛を記して 誇るべき時代を創って 気づけばやり過ごせてる様に 全部シナリオ通り狂ってる
やれやれといった風にファン達に対して愛(歌)を記して片手間の希望(Siipの活動)を見せる。
そして空白期間を埋めるように帳尻を合わせているといったところだと思います。
「誇るべき時代を創り、シナリオ通り狂う」この部分は私の考察では、誇るべき時代(大森元貴ソロ名義の活動)を創りシナリオ通り「French」や「ミッドナイト」(Siipのアルバムの約半年前にリリース)を踊り歌う様子が描かれていると思います。
仕方ない 今日を記して 塵達に居場所を創って 片手間に希望を吊るしても 愛おしさが鎖になってる 仕方なく 愛を記して 由々しき時代を創って 気づけば乗り越えてる様に 全部シナリオ通り進んでる
先述した通り塵達というのはミセスという存在のかけらで、それらに希望(Siipの活動)を与えても
「愛おしさが鎖になってる」
ということで恐らくこの歌詞はSiipさん本人がミセスに対しての愛おしさが強く、こうしてSiipの楽曲に歌詞や音作りとしてどうしてもその心情が現れてしまう、ということではないでしょうか。
Siipの他の楽曲「Panspermia」についてもミセスファンとしての目線で解説しているので良ければ見てみてください。
【ミセスファン必見】SiipのPanspermiaの曲解説と考察
そして今回出てきた「由々しき時代」とは先ほどと違い、Siipや大森元貴ソロ名義と言った大きな活動をして、気付けばミセスの空白の期間を乗り越えているように全部シナリオ通りだと、またまたSiipさんの計算高さが見える歌詞となっています。
ツアー「ノアの方舟」を経て
今まで解説していきましたが、先日までノアの方舟というツアーが行われました。
それを踏まえて一つの説が提唱されています!
ノアの方舟の話は本来、神様による大洪水からノアに方舟を作らせ逃げるよう伝えて、ノアはその後神様のために動物の命を祭壇に捧げるという行いをします。
ツアー「エデンの園」によりその大洪水が起こり、今回のツアー「ノアの方舟」で出てきた(セトリやばい)「Siip」により今回解説した楽曲「scenario」が歌われました。
そこから「Siip」という存在を犠牲にして次のツアー「アトランティス」に行けるという物語が自然に想像でき「全部シナリオ通り進んでる」という歌詞から、この「Siip」は最初から全てこのツアーのための計画のうちだったのではないかと言われています。
いやはや恐ろしすぎる……
終わり
いかがだったでしょうか。
ほとんどミセスファンの妄想劇でしたが、そういった捉え方も出来るよねという解説と考察の共有として書き残させていただきました。
ただこれでSiipやMrs.GREEN APPLEに興味を持っていただければ嬉しいです。
Siipの楽曲は全て完全に私の大好物で、本当に聴いてほしいアーティストなのでおすすめします!
他にもミセスの楽曲の歌詞解説や紹介などもしているので下の関連記事から良ければ見てみてください。
それでは読んでいただきありがとうございました。
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