皆さん、Mrs.GREEN APPLE(以下ミセス)は好きですか?
7月5日、ミセスよりフルアルバム「ANTENNA」が発売されました。
その中で先日「橙」についての曲解説をブログにまとめたのですが、「藍」から「橙」に繋がっているという内容を記述しました。
もし良ければそちらも見てみてください。
ミセス「橙」の歌詞を読み解き「藍」と比較しながら曲解説と考察をする
今回はその過程における重要な内容の曲「CONFLICT」についてまとめてみようと思います。
まだ「CONFLICT」を聴いたことのない方や聴きたくなった方はぜひお聴きください。
そして「橙」の過程と先述しましたが、今回「ANTENNA」より「橙」がリリースされたことを踏まえ昨年のゼンジンツアー2022のセトリを振り返ると、一曲目が「藍」で最後がこの記事で紹介する「CONFLICT」となっています。
そう思うとミセスの活動自体にストーリー性があって追っててとても面白いし神セトリだったと今になっても思わせてくれます!
それでは曲解説と考察をしていこうと思います。
歌詞を読み解く
(歌詞はMrs.GREEN APPLE「CONFLICT」からの引用)
未だ成されて無い事を 実らせて見せたいな 綺麗事がなんだかんだ好きな 僕らは希望を求めている
曲は「未だ成されて無い事を 実らせて見せたいな」という綺麗事(無謀な願望)からスタートします。
でも私たちはその綺麗事が無謀と分かっていながらも、心のどこかでいつか花が開くという希望を求めているのだと大森さんは言います。
いつだってそうだ 胸の内にあるんだ 本当はそうさ 叫びたいんだろう いつかはどうせ消えて往く 残された時間が 笑えるように
そんな私たちが胸の内に隠して抱えているであろう綺麗事(願望)を「本当は叫びたいんだろう(叶えたいんだろう)」と奮起させてくれています。
そして大森さんは私たちに「どうせ消えゆく運命なのだからこれからの時間(未来)は笑えるように歩みを進めよう」と激励の言葉を送ってくれています。
未だ明かされて無い事を この身を以て皆に見せたいな
ここからは2番になりますが「未だ明かされて無い事をこの身を以て皆に見せたい」この部分は大森さん自身やミセスのグループの本意ではないかと考察します。
もっと言えば1番冒頭の「未だ成されて無い事(願望)」の一つであるという事です。
いつだってそうだ 自信なんて無いさ 本当にそうさ 怖がってるんだよ いつかはどうせ消えて往く 「今迄」の時間は 無駄じゃないと思いたい だんだんいろんな事も忘れて往く この今の気持ちだけは 忘れぬように
1番では「皆も本当はそうでしょ?」という内容だったことに対して、2番では大森さんの胸の内が描かれているように感じませんか?
ここから大森さんもこの綺麗事(無謀な願望)に対して、自信の無さから恐怖を抱きつつ歩みを進めていることが分かります。
全ての人が夢(綺麗事)に向かって努力している中で「生きてきた(努力してきた)時間が無駄ではなかったと思いたい」という気持ちが最も大事で、忘れていく(無くなっていく)記憶がある中でこの気持ちだけは忘れることがないようにと注意を促してくれています。
深く深く潜って居たいんだ 本質の果てまで 下手すりゃそれは結構辛く生きていく事だろう あからさまに隠されている知るべき事実も 見たくもない聞きたくもない知りたくもない事実も
本質の果てまで潜るとはつまり、歌詞の下記部分のように知るべき事実や知りたくない事実も見てみたいという夢(綺麗事)を追う上で起こりうる事実に対する好奇心だと言えると思います。
しかし知るべき事実とは「待ち受ける新たな出会いや目標の達成など」が考えられ、それももちろん起こりうるだろう物ではありますが、それだけでなく知りたくもない事実「ネガティブな何か(人や物を失うこと)」もあるので、夢(綺麗事)を追うことは辛いことであるかもしれないという可能性が危惧されています。
この世には まだ出番の無い光が実はたくさん散らばっている
しかしまだこれから起こりうる希望(出番の無い光)がたくさん残っていると言い、想いが叶う可能性ももちろんあるとして次に繋がります。
僕らの抱いたこの夢は 誰のものでも無く 「私」のものだ
夢(綺麗事)は冒頭の通り全員が抱えているもので全員がそれに対して希望を求めているものだけれども、あなた自身が抱いた夢はあなた自身のものだから自分を1番に信じて歩みを進めることが大事だと言ってくれています。
さらに細かいですが『僕らの抱いた夢は「私」のもの』と一人称で書かれており、この全ての人が抱える問題に対してとても繊細に親身になって寄り添ってくれているのが分かって泣けてきます(笑)
貴方の愛しい胸に その葛藤がある限り この世も諦めることはなく 微笑みかけるでしょう
あなたの綺麗事(無謀な願望)はあなたの葛藤(自信がなくとも光を追う姿勢)によってきっと良い方向に向かうでしょう、という最後の歌詞でこの曲は終わりです。
私はこの最後の4行がミセスの曲の中でもトップクラスに好きな歌詞で、実際に何度も聴いて救われています。この曲をメジャー2枚目のミニアルバムで出せる大森さんの大人な心情が信じられません(笑)
終わり
いかがだったでしょうか。
ミセスの中でも恐らくマイナーな曲だったと思いますが、めちゃくちゃ深い歌詞で本当に価値観を変えてくれる曲になっています。先述の通り、私はこの曲の最後の歌詞が大好きで何度も聴くほどです(笑)
この他にもミセスの曲解説などを行なっているのでぜひ下の関連記事から読んでみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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